ジダン

恥ずかしい話だが「示談」って「じだん」と読むんですよね。事故加害者から「しだんの件？ああ、じだんのことですか」とつっこまれた事を思い出した。悔しい。
数年前、土曜日の朝8：00数分前、通勤途中接触事故にあった。近くの駅まで原付なのだが1.5車線直進していたのに国道へ抜ける、駅前手前の細い路地からの右折車が前方不注意で右折。
車がそんなに詰る場所ではないのに、車が路地への左折のため5台ぐらい動かない状態。止む無く車を越すために、車線内の右側を徐行していたらおばはんが前を見ずに日産サニーを鋭角に右折させるではないか。
路地から右折する場合、本車線の少し手前で停止する。左折車が走行し終わるのを待たずに路地から車の頭を覗かせると、左折車が曲がりづらくなる。
混雑の原因はこのおばはんが原因かと思うやサニーの右前輪タイヤが見え、左手で左折を待っていたマーク?の運転席側窓に左手をついた。フルフェイスのヘルメットが飛んでいく。そこから記憶がない。

気がついた時には、見知らぬおっさんが事故の状況を話していた。時計は8：25。どうやら私も一緒に立って話を聞いていたようだ。
パトカーが到着し警官が2人降りてきたが、おっさんに親しげに挨拶をする。おっさんのほうも「おう」などと挨拶をし返す。頭がまだガンガン朦朧とする中、現場検証が始まったが、その最中にも大型トラックが2台連なって、駅近くの工事現場へ向かう途中、すれ違いさまに事故の内容を話している私達に向けて「ヴオオン」とクラクションを鳴らす。
「そっちが前見んとスピード出して突っ込んできましたんや」と詳細に語っていたものだから、接触時運転席に見えたおばはんは頭を打った時の幻想であったかと思ったほどだ。このおっさんはおばはんの旦那で、警察より先に事故現場へかけつけたのだった。
「救急車を呼んでもらえないのですか」と警察に聞いたのだが、「しゃべれて立てるようであれば、救急車の必要ないでしょ。○○さんに送ってもらったほうがよろしいですわ」という事で何がなんだかわからないまま、加害者の車に乗る事になるのだったが、病院につくまでに「どう考えてもあんたが悪いんちがうん、車の修理全額弁償してもらわなな」と吹き込まれ続けるのだった。

公務員というので、安心して車にのった自分がばかだった。これから自治労からの嫌がらせの電話が毎日職場へ入るのである。