Kimba the white Lion vs The Lion King

バーバイエッツからのリンクでジャングル大帝がupされていたので、見てしまった。私の小さい頃はジャンプ全盛期で手塚治虫は過去の人で、藤子ふじおと共にコロコロ買うのは子供っぽいと敬遠されてた。ブッダも火の鳥もよくわからんかったけど、ネオファウストでようやくその壮大な世界を理解。で、それから過去作読んで。手塚治虫は過去の名作映画や本の継ぎ貼りっていうけど、やっぱすごいわ。面白いわ。
火の鳥小学生で読んでいた奴いるけど、今考えたらその子頭すごい良かったんだよね。
過去や未来に飛んで一話完結で、って時系列を整理して読んでる子やっぱすごいわ。
手塚アニメも見たことあまりなかったけど、ジャングル大帝すごいわ。

ライオンキング劇団四季で見たけど、音楽もいいし役者さんの声もいいし、舞台装置もプライドロック圧巻だしで、よかったです。ディズニーアニメは見たことなかったのですが、ハムレットを下敷きにしたお家騒動らしく、こちらも面白いそうな。
ディズニーぱくり疑惑は、里中満智子先生が代表して書簡送ったのが有名ですが、ぐぐると意外な事に先にアメリカでぱくりじゃんとディズニーが批判されるという事態に。
米国内でシラを切るつもりが、プロットでは"King of the Jungle"だった事が明らかになり、サバンナにいるはずのライオンがなぜジャングルにと、素直に認めれば？ということに。
ディズニーって著作権１２０年でようやくなんとなく批判されるようになりましたが、やっぱ子供の聖域、教育番組的な扱い受けていたので、あれがディズニーつまらん、キャラ画が気持ち悪いと公言してよいきっかけになったんじゃないんでしょうか。
で１０代２０代がなにこの日本映画、ディズニーのぱくりじゃん、と書き込む中４０代、５０代の外人がキムバ知らないのかこの青二才が。我が家では孫と一緒に見てますとか、1966年の古いの見てこいとか、音楽はライオンキングが断然上という意見には、オリジナルの冨田音楽聴いてこいとか、混乱状態。

で原作の衝撃の最後を忠実に描いた97年劇場版は、諸行無常、輪廻転生の仏教観は理解されず、
白雪の反射光で失明し、ヒゲ親父に自分の肉と毛皮を提供するレオに、「誰かゴーグル貸してやれ・・」というレスが・・。外人わらかすわ。
・・確かに。八甲田雪中行軍遭難事件のような、むなしさが。ただ計画性がなかったので、全滅しただけのこと・・。
私の世代は、左翼教育で「結果はどうであれ、とにかく頑張ることが大事」「自然破壊する人間はなんて酷い生き物」みたいなエコブームに乗せられて、一緒にそうだそうだ言っていると自分まで頭いいみたいな感覚に陥って思考停止して大人まで育ったのだが、ある日焼き畑農業せざるえない人達の事は考えないの？と問われてふとそうかなと考えて芋づる式に、えらそうに言っていたけれど、第三者がえらそうに言いたい放題言ってただけでどこかで刷り込まれた啓蒙思想じゃないかと気が付いた世代。
ベジタリアンなライオンという設定も今となってはかなりきつい。

でもやっぱデスマーチは日本人の琴線にびんびん触れるわ。やっぱすごいわ、手塚アニメ。